お話聴きますカフェ物語(1)発達障害者が集まれるオープンな場所を作りたい

今月と来月の「お話聴きますカフェ」

お話聴きますカフェは原則月2回、中島れんばいふれあいセンターさんの「会議室D」で10時~16開催です。詳しくはこちら。

  • 今月(10月):12日(土)、26日(土)
  • 来月(11月):9日(土)、30日(土)※第五土曜日

「お話聴きますカフェ」に関心をお持ちいただきありがとうございます。

今回から全5回に分けて「お話聴きますカフェ物語」を連載いたします。「お話聴きますカフェ」の成り立ちから今後やりたいことまでを語るコラムです。第1回目の今回は「発達障害者が集まれるオープンな場所を作りたい」をお届けします。


私は学生時代に「アスペルガー症候群」と診断されたあと、中退後にある企業に障害者雇用で就職しました。仕事についてみると、障害特性からくる様々なストレスを学生生活とはまた違った形で感じるようになりました。反面、単純作業に喜びを感じると気付き、「周囲に対する気遣い」ができるようになって達成感を得ることもありました。

そうした生活を続けるうちに、自分と同じ障害を抱えながら働く自閉スペクトラム症当事者に会ってみたいと思うようになりました。同じ障害を持つ他の人は、どんな悩みを持ったり工夫したりして暮らしているのでしょうか。お互いの悩みを話し合い、情報交換する場がほしいと考え始めました。

その思いを支援機関に相談し、担当者の協力を得ながら、アスペルガー症候群に限定した当事者会を結成しました。毎月テーマを決めて話をしていくスタイルで、参加者もそれなりに集まりました。同じ障害であっても考え方はそれぞれで、情報交換のほか、自分の暮らし方を見直す機会にもなっていました。

ですが、その会はだんだん私にとって苦痛な話題が増えて居心地が悪い場所になってしまい、私は耐えきれず抜けました。その後、当事者会のようなメンバー限定の場所ではなく、もっとオープンな交流の場が作りたいと思うようになりました。いつ来てもいつ帰っても自由で、いつ行っても誰かが相手をしてくれるような場所が理想でした。

そうしてまずは世界自閉症啓発デーのイベントで始めてみましたが、私のやりたいことは私もイメージが漠然としていて上手く伝わらず、違和感の強い内容となってしまいました。

(第2回「二つの発達障害当事者カフェ 『Necco』と『Co-Necco』」につづく)


ここまでお読みいただきありがとうございます。第2回は9月1日(水)に公開いたしました。

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