お話聴きますカフェ物語・最終回「『お話聴きますカフェ』にかける思い」

全5回に分けて「お話聴きますカフェ」の成り立ちと今後について語る連載「お話聴きますカフェ物語」、最終回の今回は「『お話聴きますカフェ』にかける思い」をお届けします。


「お話聴きますカフェ」では、来場者さんのターゲットを広くしています。「話したいことがある人ならどなたでも」というスタンスで開催しています。

当初は発達障害者とアロマテラピーに関心がある人の集まれる場所にしたかったのですが、発達障害者をメインターゲットにして函館でやっていくのは無理だと思っていました。それに「話を聴いてほしい人」は発達障害者だけではありません。病気や障害が無くても、話し相手を求めている人が世の中にはいるのです。

なので、自分のプロフィールを明かした上で「私が開催する場所でいいと思ってくださる方ならどなたでもどうぞ」というスタイルにしました。

起業セミナーでは「特化したお店」を作ることを勧められます。ターゲットを明確にして、その人に刺さるようにお店を作るのがセオリーです。

ですが、そうするとそのターゲットでない人はどこへ行けばいいのでしょうか? 行く場所があるなら問題ありませんが、そもそも類似の業種を見かけません。私は行き場の無い人の受け皿になれる場所を作りたいと思っています。そのためには来場者のターゲットは「話したいことがある人」以上には絞れないのです。

幸い、相手がどんな人でもお話を聴く「傾聴」の訓練を受けましたので、ターゲットを絞らなくても大丈夫だと思いました。

「お話聴きますカフェ」を開始して早々コロナ禍が起きてしまいましたが、めげずにイベントを続ければ知名度が広がるチャンスだと思い、地道に開催しています。

私には経営能力が無いために運営には非常に苦労しており、誰かの助けがほしいのは山々です。それでもいつか店舗が持てることを夢見て「お話聴きますカフェ」を続けていきます。

どうぞ今後もよろしくお願いいたします。

(おわり)


以上、全5回に分けて「お話聴きますカフェ」の成り立ちと今後について語った連載でした。ご愛読ありがとうございました。

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